あおいの切迫日記

切迫妊婦の妊娠・育児記録

二人目の妊娠記録31 出産レポ⑤ 手術当日4

*病院の治療や手術内容は実際と異なる場合があるかもしれません。

(うろ覚え部分があり間違っている可能性があります)その場合はご容赦ください。

 

 

 

腰にしていた痛み止めの麻酔が取れてしまい、

不安しかないまま病棟の部屋に戻って来ました。

 

夫と実母に出迎えられ赤ちゃんのこと、麻酔が取れたことを色々話をしました。

この頃はまだ麻酔も効いていたので全然痛みも感じず余裕で話が出来ていました。

そして、両手にしていた点滴ですが、手術前に付けた右手の甲の点滴が

痛みの限界がきており少し早いですが、

看護師さんへお願いして外してもらうことにしました。

点滴の針をのけた手の甲は腫れて痛かったですが、

左手の点滴のみになり少し身軽になりました。

 

しばらくすると部屋にはひっきりなしに

担当医の先生、小児科の先生、周産母子センターの看護師さんが来ました。

(手術の結果の説明、赤ちゃんの説明、赤ちゃんの入院手続きの説明など)

バタバタとあっという間に時間が経ち長男のお迎えの時間になりましたので、

夫と実母は帰ってもらいました。

 

ここからが長い時間になります。

麻酔が切れはじめ、足の指先が少しずつ動かせるようになってきました。

指が動くようになって嬉しかった反面、痛みが出てくる恐怖がありました。

 

長男の時は別の病院で出産したのですが、

硬膜外麻酔が無く痛み止めは座薬のみでした。

そのせいか分かりませんが、二日間ほとんど記憶が無いくらい

痛みに苦しめられ、かなり辛い思いをしました。

なので、今回は硬膜外麻酔があり、きっと痛みがましだろうと喜んでいたのです。

長男の時は痛みに耐えられなくなったらその度に看護師さんを呼んで

座薬を入れてもらっていました。硬膜外麻酔は痛みが出たら自分でスイッチを押し

麻酔を注入できると聞いていたのでそれもいいなと思っていました。

 

それなのに!それなのに・・・

その期待の硬膜外麻酔がダメになってしまったのです・・・

 

代わりの麻酔は点滴です。

これにも痛みを感じたら多く出るようにスイッチは付いていました。

効きますようにとお願いしながら様子をみていました。

 

そして夜を迎えました。

担当の看護師さんと助産師さんが決まった時間に様子を見にきてくれていました。

帰室後、1・2・3・6時間後、その後は4時間ごとに検温と手術後の観察をします。

(子宮の収縮具合、縫合痕の確認、悪露の確認等)

そして、子宮収縮をよくするため縫合痕の上にアイスノンを乗せられました。

(ただでさえ痛いのに大きなアイスノンを乗せられ痛さが倍増しました・・・)

あとは手術当日は絶食でしたが、うがいはOKだったので看護師さんが来るたび

寝たままで口をゆすいでもらいました。

 

痛みの方ですが、部屋に帰って来てから19時頃までは痛みもあまりなく

全然余裕があり、もしかしたら大丈夫かもと希望が持てていました。

そして、麻酔が完全にとけた20時ごろからだんだん痛みが出てきました。

それでも耐えれるほどの痛みでまだ、

追加のスイッチを押すほどではありませんでした。

 

しかし、21時をまわった頃、痛さが辛くなってきて最初のスイッチを押してみました。

「ガシュ!ガシュ!ガシュ!」と結構大きな音で点滴が追加されました。

四人部屋のため、他の人に音で迷惑をかけるんじゃないかと心配になるほどでした。

5~10分ほどすると痛みがマシになってきました。

痛みが弱まったのでこのまま寝てしまおうと思い寝ることに。

かなり疲れていたのですぐに眠れると思っていましたが、

寝始めて30分位経った頃また痛みが出てきました。

あまり、頻繁に痛み止めをすると既定の量を超えてしまって

痛み止めが使えなくなると聞いていたので、出来るだけ我慢しようと思い

耐えていたのですがあまりに痛くて我慢できずまた追加しました。

 

追加すると痛みは少し楽になるのですが、30分ごとに痛みが戻って来ました。

 

痛みには二種類あり、長男の時に味わった痛み(お腹を切った痕の痛み)と

今回初めて体験した痛み(おそらく後陣痛の痛み)がありました。

 

点滴の麻酔は傷の痛みには効いていたのですが、後陣痛の痛みにはあまり効かず

30分ごとに耐えられない痛みが襲って来てどうしても追加の麻酔を

打たざるをえませんでした。

疲れて眠いのにうとうとし始めたら痛みが襲ってくる・・・

それを夜の間ずっと繰り返しつづけ、結局一睡も出来ませんでした。

それ以外にも看護師さんが来るたび、子宮の収縮具合の確認のため

お腹を押されるのですがそれも激痛、アイスノンの交換でも激痛、

傷口や悪露の確認でも痛い。さらにおっぱいが張っていないかも確認があり

母乳が出ないかしぼってくれるのですが、その刺激で子宮収縮が進みそれも痛い。

(少し出た初乳を赤ちゃんに持って行ってくれました。)

 

痛い事しかない夜が永遠に続くのかと思うくらい長く感じました。

最初は四人部屋のため、痛くても声を我慢していましたが、

夜中になると痛みが酷くなってきて、我慢が出来なくなり、

「フー・・・フー・・・うぅ・・・うーん・・・」と一人うなっていました。

明け方にはもう遠慮することも出来なくなり半泣きで痛みと戦っていました。

 ( 長男の時も酷い痛みでしたが、座薬をすると眠ることが出来ました。

そして個室だったのでうなり放題でした。

今回は全く休むことが出来なかったので本当に辛かったです。)

 

他の三人の妊婦さんも私のせいで眠れなかったことでしょう。

かなり迷惑をかけたと思います。申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

やっぱり大部屋は気を遣いますね。

 

困ったことに次の日にはさらに迷惑をかけることになるのです・・・

 

長くなりますがまだ続きます。

 

 

↓ランキングに参加しています。よかったら応援お願いします。 

 にほんブログ村 マタニティーブログ 切迫流産・切迫早産へ

にほんブログ村

二人目の妊娠記録30 出産レポ④ 手術当日3

*病院の治療や手術内容は実際と異なる場合があるかもしれません。

(うろ覚え部分があり間違っている可能性があります)その場合はご容赦ください。

 

 

手術室から赤ちゃんがいなくなり、

あとはお腹の縫合が終わるのを待つのみとなりました。

長男を産んだときは、ここからは眠らせてくれてので、

あっという間に時間が過ぎ、目覚めた時は部屋のベッドに移動されるときでした。

しかし、今回は眠らせてもらえないので、終わるのをひたすら待っていました。

 

痛くはないものの、赤ちゃんはいないので、お腹がどうしても気になります。

お腹の方を見ると、先生二人が、血だらけで必死に処置してくれています。

なるべく考えないようにしていましたが、どうしても漫画「コウノドリ」の

母体死亡の話が思い出され大量出血したらどうしよう??と考えてしまいました。

「大丈夫、大丈夫」と心の中で唱えながら、気分が悪くならないように

深呼吸を繰り返していました。

 

そんなとき、執刀医の先生が話しかけてきました。

「子宮の膜が大分薄くなっていました。すこし危なかったです。

子宮破裂しなくてよかった。次の子は考えた方がいいかも・・・

妊娠しても子宮破裂の可能性が高くなるので慎重にしたほうがいい。

おすすめは出来ないですね」

自分としては年齢的にも経済的にも子供は二人と決めていたので、

「もう産まないから大丈夫です・・・」

と先生に話したものの・・・考えているうちにショックが大きくなってきました。

三人目は考えてはいなかったけれどもう子供が産めないとはっきり分かるのは

少しショックでした。

でも今回子宮破裂せず、無事に産めて本当によかったと思いました。

やっぱり、妊娠出産は奇跡なんだとあらためて実感しました。

 

 

処置時間が長引くにつれ、だんだん気分が悪くなってきました。

麻酔科の先生がずっと話しかけてくれていましたが、

早く終わって欲しいとしか考えられなくなり目をつむって受け答えしていました。

 

そして、子宮などの縫合が終わり、最後お腹の縫合になりました。

内臓?臓器の位置を整える為か色々な所を引っ張られたり、グリグリされたり、

押し込まれたりして、その感覚がわかり、引きちぎられるかと思いました。

これはさすがにちょっと痛かったです。

内臓を引っ張られる感覚は衝撃過ぎて、

もう二度と体験したくない感覚です!!辛かった・・・。

 

気分が悪くなってきて、そろそろ吐きそうかもとなったころ、

ようやく終わりました。

手術時間は全体で二時間くらいだったでしょうか。

(二時半に手術室に向かい、部屋に戻ったのが五時半を過ぎていました。)

縫合が終わるのがとてつもなく長い時間に感じました。

手術後しばらくそのまま手術室で様子をみていました。

看護師さんたちが、術後の片づけをし始め、先生達は部屋を出て行きました。

 

そして時間が経ち、体の状態は問題も無く部屋に戻ることになりました。

病棟の看護師さんがベッドを運んで迎えにきてくれました。

手術着は破れてボロボロだったので、入院着に着替えさせてもらい

手術台からベッドに移ることになったのですが、

麻酔科の先生、男性の看護師さんとあと女性二人、四人がかりで

ベッドに移動させてくれました。

 

しかし、移動後大変な問題が発生!

 

なんと移動の際、腰の部分を支えてくれていなかったので、

腰がすれてしまい、腰に刺していた麻酔の針がとれてしまいました。

私は下半身麻酔の為、痛みも感じず、取れたことにも気づきませんでした。

それに気づいた麻酔科の先生たちが慌てて相談し始めました。

よりによって術後一番重要になる痛み止めの麻酔が取れてしまった!

もう嫌な予感しかしません。

 

もう一度刺し直してもらえるものだと思っていましたが、

そうはいかないらしく先生たちは慌てて、違う麻酔の準備をし始めました。

そして、準備された麻酔は点滴でした。

痛くなったら追加できるよう自分で押せるスイッチがついた機械付でした。

 

その時、私が部屋に戻るので執刀医の先生が戻ってきました。

麻酔の針がとれたと聞いて、

「腰の麻酔よりは効きが悪いですが、点滴の麻酔もよく効きますよ。

中には腰の麻酔よりも効くっていう人もいますよ~」

と慰めてくれましたが、もう私には不安しかありませんでした。

 

その不安はさっそく的中することになるのでした・・・。

 

つづく

 

↓ランキングに参加しています。よかったら応援お願いします。 

 にほんブログ村 マタニティーブログ 切迫流産・切迫早産へ

にほんブログ村

二人目の妊娠記録29 出産レポ③ 手術当日2

*病院の治療や手術内容は実際と異なる場合があるかもしれません。

(うろ覚え部分があり間違っている可能性があります)その場合はご容赦ください。

 

 

麻酔も終わり、いよいよ開腹。

もはや無の境地で赤ちゃんが無事に出てくるのを待っていました。

 

痛みは感じないけれどお腹を切られている感覚が分かり、

想像すると気持ち悪くなりそうなので、

ひたすら無事を祈りつつ麻酔科の先生と話をしていました。

ちゃんが気になって何を話したはまったく覚えていません。

(*麻酔科の先生は麻酔の効きを確かめる為なのかずっと話しかけ続けるそうです)

 

10分~15分くらい経った頃、「出るよ」と先生から声がかかりました。

そして、ついに赤ちゃんが出てきました。

出た瞬間、産声が聞こえるまではわずかな時間でしたが

とても長い時間が経ったようにも感じました・・・

そしてついに「・・・ふぎゃ~~」と小さなかわいい声が聞こえてきました。

 

声が聞こえた瞬間、安心と色々な感情が湧いてきて

思わず涙がこぼれました・・・。

これがうれし泣きというものなのかと初めて思いました。

(長男の時は緊急帝王切開というのもあり緊張が酷すぎて泣きませんでした)

 

「おめでとうございます」と手術室にいる先生や

スタッフの方が声をかけてくれました。

そして赤ちゃんの姿を一瞬だけ見せてくれましたが、

処置をするためにすぐに小児科の先生に渡されました。

ちゃんの顔を見た瞬間、長男の産まれた時とソックリで思わず笑ってしまいました。

「いまきれいにしていますから、終わったら会えますからね」

と声をかけてくれましたが、その時間がとても長く感じました。

 

ちゃんを取り出した後、執刀医の先生二人は

縫合を一生懸命してくれていましたが、

ちゃんが無事か気になってそちらばかりを見ていました。

そして、10分程経ったころ処置を終え、

きれいになった赤ちゃんを連れてきてくれました。

先ほどよりハッキリ顔が分かりました。

やっぱり長男に似ている・・・そっくりになってくれたらいいなと思いました。

 

頭をなでて、手をにぎり、ぬくもりを感じました。

ちゃんは元気で安心しました。

 

この病院では帝王切開で生まれた赤ちゃん

元気でも一日は保育器に入る決まりになっていましたので、

対面を終えると保育器に入れられ小児科の先生と一緒に病棟へ行きました。

この時に夫と実母は廊下で赤ちゃんと初めて会うことが出来ました。

(病院の決まりで、退院まで赤ちゃんと会えるのは両親だけでしたので、

実母が赤ちゃんと直接会えるのはこの時だけでした。

その後は両親以外の面会はガラス越しのみでした。)

 

 

ちゃんが行った後、

ふわふわと幸せな興奮した気持ちもだんだん落ち着いてきました。

あとは縫合の手術が終わるのを待つのみとなりました。

 

しかしこの後、地獄の痛みに襲われることになろうとは

この時は全く思っていませんでした。

 

つづく

 

↓ランキングに参加しています。よかったら応援お願いします。 

 にほんブログ村 マタニティーブログ 切迫流産・切迫早産へ

にほんブログ村